ピザ屋さんの悪態日誌 -15ページ目

ピザ屋・半回転

雨の日は憂鬱です。何かと制約を受けます


地面は濡れ、靴はビッショリ (穴あいてます)


移動手段はチャリに傘 (中学生並み)


バイクに乗れと?


バイクはカッパを着なくてはならんので嫌なんです (ワガママ)


さてそんな雨の日でも、我がピザ屋では容赦なくポスティングに行かされます(ホント鬼です)


でもさすがに通常通り住宅街を配ると濡れてしまうので


雨の日はマンションを配ることになります


エレベーターがあればまだいいのですが


団地はエレベーターがないので過酷なのであります(モヤシの僕には地獄です)


そんな団地にポスティングに行ったときの話ですが


その団地は5階だてで階段が5列、それを3棟配ってこいと言われました


現地に着いて、最初は軽快に配っていたのですが


10分後・・・・・バテました(モヤシなので)


これではいかん、この体力のなさはギネスに載ってしまうと思い


気持ちを奮いたたせ、気合を入れ


その場に座り込みました(やる気なし)


そしてケータイを取り出し、メールなどをうったりして気をまぎらわし


さぁ行くかと、「左手にチラシ・右手にケータイ」 の状態で階段を下っていきました


しかし僕のモヤシ足は子犬のように震え、少しチドリ足になってしまったのです


そして一段一段下っていき、階段の金具部分に足をおいたその瞬間



         トゥルン!


僕の全体重が後ろにかかり、


「これはイカン!」 と思い両手をつこうとしたのですが


なんせ 「左手にチラシ・右手にケータイ」 手がふさがっています


その時僕の脳に「チラシは紙、ケータイは・・・・(何の材質だ?)」というお告げがでて


迷わずチラシを放りなげました・・・が、時すでに遅し 



                           ガンッ!



尾てい骨(オシリの上らへん)を階段の角で強打しました



瞬時に激痛が走り、そのままの状態で固まることはできず



水を失った魚のようにのたうちまわりました(いや、ホント)



そして、僕はエビぞり状態で悶絶していると


何ということでしょう、先ほど放り投げたチラシが



まるで紙ふぶきのようにエビぞりの僕の上に舞い降りてくるではありませんか!



まるで 「おめでとう、ウルトラCだね」 と言わんばかりに (意味不明)


やっかいな事になりました。こんなかわいそうな僕に


このチラシどもは 「早くかたずけてよ」 と言わんばかりに散乱しているんです。


気分的にはほったらかしにして帰ったろかいという感じだったのですが


さすがにそれは小市民なのでできません。ので、激痛に耐えながら半泣きで片付けました


そして気合を入れて立ち上がり、何とか階段をおりきったのですが


「これ以上ポスティングを続けなければならないのか!?」


という疑問がわきました。あと2棟ほど残っているのです


ですが、立っているのも辛い状態


迷わずバイクを走らせ店に戻ることにしました (めんどくさいし)

しかし、座っているときもこれがなかなか辛いんです


何度も姿勢を変え、クネクネしながら痛みをやわらげようとしてたんですが、


その姿を見た人は多分こう思ったに違いありません


「ああ、ウ○コを我慢してるんやな。かわいそうに」  と




                     苦笑いしたらこちらをクリック願います

家庭内サギ

周知の事実ですが、今日は5月5日・子供の日です


まだ幼かったとき、あまりこの日を大して意識してなかったのですが


両親、祖母にこの日になるとよく接待してもらったものです(大人の言葉)


そうしてもらうことにより初めて、ああ今日は子供の日なのかと


実感するとても黒い子供でした。


さて、祝日ともあって今日のピザ屋は悪魔の注文ラッシュでありました


たくさん注文があった中で久々にジョーカー(タチの悪い客)を引いてしまい


まず電話応答はこんな感じでした


客:「今からやったらどんくらいかかるん?」


僕:「え~、3,40分くらいでお持ちできると思います」


ここまではよくあるパターンですが


客:「・・・40分やったら何時くらいに着くのぉ?」



アホ丸出しです。こっちは計算の代行サービスはやっとりません



しかしこう言っては話が進まないので、仕方なく手を差し伸べてあげることにしました


僕:「8時10分くらいになりますね(おバカさん)」


客:「ほな、はよ持ってきてやー!」  (ガチャ)


もう踏んだり蹴ったりです。注文なかったことにしてやろうかと思いましたが




小心者なのでそんなことはできません



そしてほぼ時間通りに客の家に到着してチャイムを鳴らしました


ピーンポーン・・・・・ピーンポーン・・・・・・


待てど暮らせど出てくる気配はなく、途方にくれていると背後から


「あ、ピザ屋さーん!!」


と女性(30歳くらい)の声が聞こえてきました。客です


僕:「おまたせしました~」


と言いピザを渡すときに


僕:「底の方が熱くなってますので、気をつけてくださいね」


と言ったのです。ここで少し説明しておかなければならないのですが


ピザを入れるウォームバックがあるんですけど、ウチではそのバックの中に


IHクッキングヒーターで温めたセラミック製の板を入れてるんですね


これが時には暴力的な熱さで、火傷した時くらいの痛みを伴うことがあるんです


なので、ピザもかなりの熱さになっているので、渡すときは必ず上記の一言を言うんですが


このときは程よい熱さでした。しかし・・・・


客:「あつっ!あつっ!ホンマに熱いやん!!」 ピョンピョン(客が飛び跳ねる音)



お客様、リアクション間違えてますよ!!



手に伝わる熱さで飛び跳ねる人は初めて見ました


その昔、うちの母はスーパーマリオブラザーズをしているとき


マリオがジャンプするたびにコントローラーを上下させていました(無関係です)



すみません、自分で自分の話の腰を折ってしまいました。話を元に戻します


で、そのとき僕としてはピザを渡してさっさと帰りたかったのですが


客がしゃべりだしたのでそれに少し付き合うことになったのです


客:「今日は子供の日やなー。(ピザ屋は)忙しいのとちゃうのー?」


僕:「そうですね。 (心ここにあらず)」


客:「そういえばな、今日は子供の日やからな・・」


僕:「はい (それ二回目ですよ、お客様)」



客「今日のピザ代は子供が払ってくれてんねんでぇ」



              ん!!??


僕は一瞬、ここが日本であることを疑いました


子供の日ってこいのぼりをあげたりカブト(?)をかざったりして


子供をヨイショする日ではなかったのか!?



僕の中で常識が崩れ去る瞬間でもありました


しかし、僕はピザ屋。お金をもらわないわけにはいきません


仕方なくその悲しい色を放っているお金をもらい


僕:「あ、ありがとうございました」


と、少々ドモり、店に戻りました。


いろんな意味で世の中がおかしくなってることを実感させられました orz

スラム街の男

ピザ屋の仕事は宅配だけではありません


そう、チラシ配り(ポスティング)です


今くらいの時期なら配ってて気持ちええのですが


夏は汗ダラダラ


冬は体ガタガタ(←震えてる僕)


そんな季節に思いっきり左右される業務ですが


こんなことがありました


・・・いつかは忘れましたが、小汚い住宅街を配っていたときの話です


その住宅街は文化住宅が多く、人が住んでることすら疑ってしまうような感じでした


時には玄関のガラスが割れていたり


時には玄関に大量のチラシが挟み込まれていたり(ウチのメニューも)



   ここはスラム街か!?



と叫びたくなるような住宅街なんです


そのスラム街を軽快な足取りで、サクサク配っていまして


とあるホッタテ小屋みたいな家のドアポストにメニューを入れて約2秒後


そのホッタテ小屋のドアがガラガラ・・ピシャッと勢いよく開いたと思うと


「ごらぁ、チラシ入れんなって言ったやろがぁ!!!」


とブリーフ(おそらくYG製)一丁の小太りでハゲ散らかした中年男性がでてきました


まるでスタンバイしていたかのごとく、ドッキリかと思うくらいタイミングがよかったのです


でも僕はこの中年男性のお宅にチラシを入れてはいけないなんて知りません


なんのことやらわからんので再び中年男性の声に耳を傾けてみると


「ホンマ、毎回毎回ウチのポストをごみ箱みたいにしてチラシいれよってからに・・」



ゴミ箱?・・・・・まぁ、確かにゴミ箱みたいな家ですが(勘違い)



さらにたたみかけるように中年男性が唾液を飛ばしながら


「お前、今度こんなゴミ入れよったらお前んとこの店に通報するからな!!」


ゴミ!?ゴミとは失礼な!


確かにいらない人からすればゴミかもしれません(僕を含め


一度、チラシ配り中にトイレに駆け込んだときに紙がなくて・・・


何枚か使わせていただきました(店長ごめんなさい)



ちなみに、なかなか流れなくてかなりパニくりました



まー、ここまで言われる筋合いはないだろうと思い


「どうぞ、好きなだけ通報してください」


と言ってみました


特に反論はなく中年男性はゴミ箱ハウスに帰っていったのですが



なぜかメニューを持って帰りました(いらんって言いましたやん・・・)



おい、肉屋

いきなりですが、今回はピザ屋の話ではありません


同じ飲食店勤務として


「それでええんかい」 的な出来事が起こったので


一筆かかせていただく次第であります


では・・


今日はお休みだったので久々のバイク旅をしてきました


旅の目的は 「うまいもんを食らう」


というありがちな感じでした。


その目的に沿って先週、友人Mと5時間にわたる会議の結果(うち4時間は鉄拳5に熱中)


「松坂牛を食べに行こう!」


となり、今日大阪から5時間かけて目当ての店にたどり着いたら・・


やはり順番待ちでした。いえ、これくらいは覚悟してました。


メニューを見ると、定食系が3000円前後で


スペシャル・・なんちゃらっていうのが2万円くらい・・・


うーん、これはつらい。時給800円では手が届かない。


とメニューの中段あたりに視線をおとすと・・・・


       焼肉丼 ¥1300 


!!!!! これしかないっ!!(これ以外は無理!)


と、我が有能な脳が働きこれにしようと思うと、友人Mが


「前も安いの頼んで失敗したやん」


と忠告を受け、かなり背伸びをして ステーキ定食 3000円


に手を出すことにしました。(あっさり)



・・・・待つこと30分、「○○さ~ん、お席が空きましたのでどうぞ」


という小太りの中年女性(店員)に招かれ、店内に入りました


店内に入るとなにやらお肉のいい匂いがするではありませんか


そのせいで僕のアタマの中は、自分が松坂牛を食べて



「ンまいっ!!もう一杯!!」



かわいらしく叫んでいるという妄想でイッパイでした


さておき、ようやくステーキ定食が目の前に現れました


赤だし・・漬物・・白飯・・・中央の皿に5キレほどの肉


「高級な肉は箸でサクッと切れる。びびるくらいやわらかいで」


と友人Mから聞いていたので、早速肉を口に運ぶと・・・



・・・・おかしい、サクッといかぬ!!




そんなハズはない、この右から3番目の肉だけ変なだけだ!(意味不明)


と自分を納得させ、他の肉どもを口に入れると



    次々に僕を裏切っていくのです



もはや僕の口の中は肉汁ではなく悲しみに溢れ、顔には軽い笑みすら浮かんできました


ふと隣に座っている友人Mの顔をのぞくと・・・




笑っていました・・・そして一言


「とりあえず、この店を選んだ者としてすみませんと謝っておこう」


僕はそれを聞いた途端、笑いで手が震え赤だしをこぼしてしまいました


いつもならお手ふきとやらで拭くのですが


せめてもの抵抗の意味で



放置しておきました(小心者です)



そして、妙に美味な漬物を食べさっさと店をでました


店を出たあと悲しみの一服(タバコ)をし、他の待っているお客さんの前で



ここの肉はスーパーの肉かっ!!(営業妨害)



と叫びたかったのですが、小心者なので普通のトーンでさりげなく言おうとすると、友人Mに


とりあえず戻ろうとなだめられ、バイク置き場に戻りました


同じ飲食店店員として、少し悲しくもあり憤りも感じました。


そういえば思い出したことがひとつあります。


皆さんは料理のおいしい店を出たあと、自然と


「この店おいしかったなぁ」 とつい言うことってありますよね?


僕らがさっきの店に入る前に、食べ終わってでてきたお客さんがいましたが



ほぼ全員ノーコメントでした。(おなか一杯や~っていう人はいました)



     不覚なり  orz

デビルウイークがやってきた

「連休」


それは甘美な言葉


それは癒しの言葉


でも我がピザ屋にとっては・・・



  ただの虐待でしかありません!



でもそんなことを言うと・・・


「連休は休日営業のお店はどこも忙しいやないの」


「アンタの店だけ忙しいとか思わんときや~」


という声が聞こえてきそうです。


確かにその通り。皆さんのおっしゃる通りでございます


でもね、でもね、一言だけ言わせてください



何で連休やのに時給が1円もあがらんのじゃ!! 我らは丁稚か!?



「連休は働かなアカンけど、時給UPするから稼ぎ時よね~♪」


とか言ってみたい・・マジで。


何度か直談判したんですが・・


僕:「連休くらい時給UPしてもらえないっすかね??」


オーナー: 沈黙 (無言の圧力)


僕:「いや、みんなそれなりに予定があるところを頑張って働いてるわけですし・・」


オ:「無理や」


僕:「いや、アタマごなしに無理とか・・・ちょっと考えてくださいよ~」


オ:「無理や、お金ないわ」



お前は無理と金ないしか言えんのかっ!!(こっちは貧乏ヒマなしじゃ!)


結局、オーナーに威圧されて引き下がりました orz


ひどい話ですよほんと。


まるでバーゲンセールのように安くこき使われる僕たち・・・・




売れ残ってないのにバーゲンとは何事か!!??



そんな凹んだ気分の中、追い討ちをかけるように注文ラッシュ。



まさに、デビルウイークです orz