ピザ屋さんの悪態日誌 -14ページ目

不動産動物園 その②

<今回の記事は前回の続きですので、まず前回分のこちら からご覧下さい>




前述しましたが、この不動産屋さん、我がピザ屋の隣にあるので


この男性二人とも一日に何回も顔を合わせます


今でこそなれたものですが、初めてのときはとてもインパクトがあったのです


二人並ぶとまるで



でき○かなのノッポさんとゴン太君の再来でした(おそらく何も作れません)



まず、「フォッフォ」 (30代半ば いつも寝起きという印象)


彼を最初見たとき(遠目で)は、 「アレ?障害者の人なのか?」 と思ったのですが


いざ、あいさつしてみると至って普通。 僕の誤解は晴れたわけですが


今思うと晴れないほうがよかった気がします。


ピザ屋の前にある自販機に汁 (僕はジュースのことを ”汁” と呼びます)


を買いにいった時のことでした。


なにやら、後ろの方でこの静かな町とは場違いと思える奇声なるものが聞こえてくるではありませんか


しかし、金縛りにあったようにナゼか後ろを向けない僕。


とりあえず、汁を手に取り、店に戻るという大義名分を自分に押し付け


パッと振り向くと、 ・・・・・・フォッフォがいました。 単体です。


アレ?今のはこの人か?と思い、確信できずに店に戻ろうと足を前に進めた、その時でした



「フォッ!!フォッフォッ!!フォ!!」

(ヒトが出す声とは思えませんでした・・・・)



疑問が確信に変わった瞬間でした。


この奇声を至近距離でくらった僕は、動揺を隠せず小走りで店に戻り、体制を立て直すことにしました



・・・僕は考えました。彼はエサを欲しているのだと。 (食料に飢えた野犬と勝手に認定)



ふと外を見ると、フォッフォの姿が見えました。そして、その隣にお客さんらしき人が二人ならんでいました


男女だったので、僕は 「ほう、新居でも探されるのかな。エッチですね(意味不明)」


と思い、ふと耳を澄ませるとピザ屋のガラス越しに 「・・・・・・・・フォ、・・・・・・・フォ、・・・・・・・フォフォ」 


・・・・・・状況を整理してみましょう。 


さっきはソロでリズミカルにほえていたフォッフォ


今はお客さんの横でほえるフォッフォ



・・・・・・まったく把握できません。むしろ納得がいきません。


このXファイル並みの謎を解くべく、僕はピザ屋の裏口をあけ


コッソリとフォッフォの死角となる場所へ向かいました (ええ、ヒマですよ)


そして、声に耳を傾けると、あのフォッフォが接客しているではありませんか。


しかも普通に話してるし・・・・、人が話してるときはフォッとはいわんのか?


でもそれでは先ほど聞いた声はなんだったのか? 再び耳を傾けると・・・・・


驚きました。こんな感じの話し方です


「ええ、こちらの物件はで フォッ!   すね 築○○年でして フォッ!


オススメの フォ 物件です フォフォ」 (なぜか最後だけ小声)



まるで、口の中に別の誰かがいて 「フォ」 と叫んでるとしか思えない絶妙のタイミングでした


溢れてくる笑いを必死にこらえていたため、僕はプルプルと小刻みに震えてしまいました。


震えながら帰ろうとしたとき、妙な臭いが鼻につきました。「源はいずこだ?」


と探していると車が停めてありました。フォッフォの車です (古い型のミニカ)


ナゼか窓が全開だったので、無用心やなーと思いそれにそれに近づくと


中は散らかっており、とても不潔な感じがしました。さらにもうひとつ


臭いの根源はフォッフォ号でした。 (フォッフォの車という意) その臭いはまるで



残したパンの入った給食袋のようでした。

(最長、5日間の記録保持中)



フォッフォはホメるとこ一つもないな」 とぼやいていると


フォッフォがさっきのお客さんを連れてこちらに向かってきました。


というよりも車に向かってきました。  「まさか・・・・」 と固唾をのみ眺めていると


なんとそのその車にお客さんを乗せ、物件めぐりにいってしまったのです。


最悪です。あの車が仕事に使われているとは・・・・しかも、あの散らかりように加え、いやーな臭い



僕は見逃しませんでした。



そのお客さんの眉間にシワがよっていたことを。

(臭さが原因なのは言うまでもありません)




あ、オスゴリラですか?彼はですね、単に



ゴリラに似てるだけで、至って特徴はありません (あしからず)



このお話は続きます。続きはコチラからどうぞ → 不動産動物園 ~閉園のお知らせ~

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不動産動物園 その①

「お隣さん」 もちろん皆さんの周りにもいらっしゃいますよね?


我がピザ屋はマンションの一階のテナント部分を借りてまして


そのテナント部分が三つあってその真ん中にピザ屋


その両脇が、喫茶店と不動産仲介業者、つまりこの二つが


我がピザ屋のお隣さんにあたるわけです。


で、今日はそのお隣さんであるうちの一つ、不動産屋さんについてなんですが


この不動産屋のテナント、実はウチのピザ屋がオープンしてから何回か借り手が変わってるんです



ゆえに僕は隣に入った業者は無条件でツブれると思ってます (理不尽)



でも潰れる理由はそれなりにあるみたいで、僕がみたところ


どうやら、店主が極端にやる気がないからだと思います (薄っぺらな推測です)


不動産屋の前のお店は古本屋だったのですが


以前、僕が後輩に 「隣の古本屋で幽幽白書の10巻以降があるかどうか聞いてきてくださいよ」


と言われ、「俺はパシリか?いや、これは頼まれごとなのだ」 と自分を説得しながらも


優しい僕は店主に 「すんません、幽幽白書の10巻以降って置いてます?」


と聞いたところ、店主はこう答えました



「いや、よくわからん。探してみて」 (テキトー)



普段、接客でこういう理不尽なことを言われると、非常に腹が立ちますが


人の用事なんで、僕にとってはどうでもよいこと。


僕は当然、本を探さず店に戻り、後輩に



「いやー、なかったわ。残念やなぁ」  (テキトー)



といって巧妙にごまかしました。 (ハイ、最低です)


このように非常にやる気がないのですが (僕を含め)、どうやらそのやる気のなさは


この不動産屋さんにも継承されてるみたいです


服装はスーツなのですが


靴はスリッパ(おそらくコー○ンで300円で購入)、片手にはスポーツ新聞 (おそらく大スポ)


まるで銭湯帰りの中年か!?と勘違いしてしまうような風貌なのです(コーヒー牛乳を持っていたら完璧なのに)


その不動産屋さんのスタッフは男性二人(背が高い人とモッサイ人)、女性一人みたいなのですが (これも推測)


僕はこの男性二人をピザ屋で話題に出すときはこう呼びます



背が高い人: 「フォッフォ」 (勝手に命名)


モッサイ人: 「オスゴリラ」 (安直に命名 注:ブタゴリラではありません)


以下、二人のエピソードについては少し長くなるので後述します


ひっぱるほどの話題ではありませんがご容赦を m(_ _)m


続きはコチラからどうぞ → 不動産動物園その②



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接客・黄金律

「ピザ」 という食べ物、それにはチーズだったり、ソースだったり


はたまたマヨネーズだったりと、高カロリーなモノがたくさん積載されてるわけです


もちろん、食べ過ぎてしまうと体にビッシリとオニクがつくのは当然のこと。


僕もその例外に漏れず、日々腹のニクに憎悪するこのごろなわけですが


先日、電話応対時にこんな客がいました。 


とりあえず、電話番号を聞いて、住所・名前を確認して


僕:「おまたせしました、それではご注文の方お決まりでしたらお願・・・・・」


と僕の声をさえぎり、太くしゃがれた女性の声が聞こえてきました



客:「パインのってるピザ知ってる!?」(かなりなれなれしく)


知ってますが、答えたくありません。黙秘権を行使しようと思いましたが


長年のクセで口が自動的に動き


僕:「○○○というピザならパインがのってますが」


客:「あ、それそれ!それ一つちょうだいや」


一つ言わしてください。女性ならもう少し品のある話し方をして欲しいものです。


僕はかなり苛立ちながら、 「コイツは間違いなく太ってるな」


と勝手に断定し (僕はこの種の客は全員太っていると思う傾向があります)


この女性宅にイヤイヤ配達に行くことになりました。




いつもどおりバイクで女性宅に到着。チャイムを鳴らすと・・・・・・


やはりでてきません。どうもマナーの悪い客はなかなか出てこない傾向にあります。


まつこと3分、ドアが開き、ヤツがでてました。どうやら僕の予感が的中したようです



太っています(^^)←なんかうれしい


おそらく一年後にはドアからでられへんくらい太るんだろうと、勝手に妄想しながら


ピザを渡していると、女性の後ろからネコがでてきました。


僕はネコが好きなので、「おー、かわいいなー」とホノボノしていると



「邪魔じゃ、どけ」 とかわいいネコを足で蹴っているのです


「邪魔なのはお前だ!!グリコしてやるっ!!」 (意味不明)



とネコにかわってこの客を制裁してやりたい気分でしたが


ここはアタマの中で妄想することに留めておくことにし


さっさと代金をいただいてトンズラしました。



ここで誤解のないように弁解しておきますが、太ってる人でも愛想のよい方はいらっしゃいます(当然ですが)



でも、これは僕の偏見ですが


       おデ○さん・金髪・髪パサパサ



この三拍子そろってる人(主に女性)は80%の確率で愛想悪いです (自信あり)


これに加えて外を平気でジャージで出歩けるとなるともう10%あがります


そしてその内70%はキ○ィちゃんが好きです (やや自信あり)


でも、このブログを読んでくださっている方の中で、この三拍子に該当してるけど


「そんなことないわい!!愛想ええわい!!キ○ィちゃんは興味ない!!」


という方がいらっしゃったら、すみませんm(_ _)m



もし、接客業をやってらっしゃる方でこのブログを見てくださっていたならば


この公式(?)があっているかどうか、コメントを残していただければありがたいです。


母と健康ブーム

昨日は母の日でしたが


すっかり母の日は10日や!とわけもわからず思ってたわけで


普通にスルーしてしまいました。


なので(?)今日は母について書きたいと思います (ピザ屋とは無関係です)


「お前んチのオカンなぞ興味ないっ」 と思われる方もいるかも知れませんが


ここは強引にいきたいと思います (すみません)


で、ウチの母なんですが、長年同居してきた僕から見ると


少しズレてるような気がしてなりません。


ここ2・3年で一気に健康ブームがきましたが、僕は


日々暴飲暴食なので、それとはかけ離れてるわけです。しかし、母はものの見事に


洗脳(?)されてしまいました。


まるで脳があるある大辞典で構成されてるんか!?



と錯覚してしまうほどなわけなんですよね。



ある日僕が自室で、何気にブラウン管の中で軽快に話す堺正章をみていると


「○○は体によく、特に血行がよくなります」と言うではありませんか (内容は覚えてません)


・・・・仮に○○がバナナだったとします (無理矢理)


そして僕が台所に行き、コーヒーと適当な食料を物色していると後ろから母が



バナナ食べ!体にええんやで!!



と強引に僕の手にバナナを握らせ、バナナに関してのウンチクをたれるんですが


そのウンチクはさっきテレビで言ってた内容と思いっきりカブってるのは言うまでもありません


突っ込んでもよかったんですが、とりあえず母のウンチクを新聞のテレビ欄を見ながら聞き流すと


挙句の果てには、棚のおくから 「ペプチド・・なんちゃら」 という錠剤を取り出し



明日からこれ飲み!体にええから!!(なぜか必死)



ここまで色んな健康食品やら錠剤やらを勧められると、自分は何か重い病気なのかと勘違いしてしまいそうです


でも、僕はいたって健康です (自己診断) そんなものは不要、そこでこう返事しました


俺はモルモットか!? 



「ケタケタケタ」(←笑い声) 母はそれがツボにはまったのか笑いがとまらないようです


どうしようもなくなったので、母を放置して、自室に戻ることにしました (バナナをもったまま)


少し変色したバナナをほうばりながら、思慮にふけること数分・・・


「なんであんなにTVの影響を受けやすいのか?」


という疑問が浮かびました。


母はもう50代、健康を意識して当然です。そう考えると納得できるのですが


合点がいかない点があるわけです。


普通に考えてそれだけ健康に気を使っていると、食事もヘルシーなはずですよね?


で、昨日我が家の食卓(夜)に並ぶおかずたちを思い出してみると



肉・からあげ(三日連続)・コロッケ(ヘビーローテーション)



「なんでメインディッシュが複数もあるんやっ!しかも揚げ物ばっかりか!?」


母にこういってみると、こんな答えが返ってきました



いっぱいあったほうがええやろ。いらんのやったら食わんでええやないの



脅しともとれるこの発言。僕はおとなしくこのノンヘルシーたちを食べるしかありませんでした。


でもそんな母に一言お礼を言っておこうとおもいます



いつもおなか一杯です。ありがとうございます。でももう少し揚げ物を控えてくれたら自分、感激であります





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未知との遭遇

GWも終盤にさしかかり、もうそろそろ休みが終わってしまいます


憂鬱になるところでしょうが、僕にとって平日の到来は神そのもの。


はい、それもこれもすべてピザ屋のせいなのです。


「どうせ今日も忙しくなるんでしょっ」 と思ってたんですが


なぜか今日はヒマだったんですね~(^^)←本気でうれしい


しかし、ヒマになると店内でやることはなくなり


「ポスティング行って来て」 と悪魔の指令がなされます


幸い今日は晴れていたので、住宅街を配ると思ったんですが


なぜか団地・・・・


なんでやっ



といいたくなる気持ちを深呼吸でおさえ、死地に赴くことにしました (大げさ)


現地に着くと、やはり少し肌寒いせいか人の姿があまりありませんでした。


しかし、ふとあたりを見渡すと、子供が二人ほど遊んでいるのが目にとまり


「ああ、今日も平和である」 とぼやきながらポスティングに性をだしていたのですが


僕が階段を登ろうとしたとき、先ほどの二人の子供(幼稚園児くらい)が僕の前に立ちふさがりました。


「なんなのだ、こやつらは??」と少し僕が戸惑っていると、僕をみて開口一番



「あー!ハンバーグ屋さんや!!」



どこをどう見たらハンバーグ屋さんに見えるのだろう??


そもそも、ハンバーグ屋さんなんて存在するのか??(びっくりドンキー?)


そんな自問自答を繰り返しながら、僕は返す言葉を決めました



「違うよ、ピザ屋さんだよ~」(なぜか標準語)



考えたわりにはフツーの返答をしてしまい、ピザ屋さんの「さん」はいらなかったのではないか


という後悔の念にかられながらこのような会話が行われました (階段を登りながら)


子供:「(チラシをさして)それは何なん~?」


僕:「これはピザのメニューやで」←ようやく関西弁


子供:「ウチの家にも入れといて~な~(^^)」


僕:「ええでー。この団地なん?」


子供:「そうそう。あっ!ここ!」


と自宅のドアを指差し、メニューをいれると


「ありがとう~」 と言い子供は階段を下りていった。


なんてかわいらしい子供であろうか (涙)


うーん、時には子供と話すのも悪くないと思いました。





・・・・・・20分後




全ての団地を配り終え、さて帰ろうかと思うと先ほどの子供がまたやってきました。


今度はナンだろうと思い、足をとめると子供はこういいました


「あんなぁ、ピザってなぁどこで売ってんの??」


非常に答えづらい質問です。詳しく教えなければならんのか否か。


端的に言えばいいのか否か。


とりあえず無難に 「駅前にお店があってそこに売ってるねんで」


と答えると、子供は


とても困惑していました



    ・・・なんでやっ!?



僕の答えは間違っていたのでしょうか?


しかし一生懸命、店の場所となぜかオススメのピザを教えることで


その場をしのぐことができました。


なんという難題をだすのでしょう。子供おそるべしです。



そして、逃げるように帰路につくのでありました。





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