ピザ屋・バイトマニュアル <オモテ> | ピザ屋さんの悪態日誌

ピザ屋・バイトマニュアル <オモテ>

ここでは、ピザ屋でのバイトはどんなものなのかを説明します。


一度記事でも軽く触れましたが、ピザ屋スタッフの年齢は比較的若いです。


ウチでは特に高校生が多く、また若さのあまり知らない間にいなくなっているというケースも多々あります。


少し余談でしたが、とりあえず順を追って説明しましょう。 題して



「ピザ屋さん、一人前への道!」 です。(今後変更の可能性アリ)



<面接編>


これは各店舗によって違うと思いますが、髪形は特にどうこう言われません。(当店にはアフロがいました)

合格基準として、最低限のマナーを守る。 週に3回以上は入れると言っておけばOKでしょう。

これらは当店を基準としていますので、一概になんとも言えません。(申し訳ないです)



<研修編・デリバリー>


さて、はれてピザ屋に入ることができたなら、デリバリーの場合はまず道を覚えるのです。

特に最初の三日間はずーっとバイクで走りまわることになります。

これがピザ屋名物 「地獄のロード」 (仮)です。とまぁ、これは脅しで、ブンブン走り回ってりゃOKなので

心配は無用ですが、このロードは三段階に分かれます。


『第一段階・大まかなルートを走る』


ピザ屋によりますが、宅配範囲は一つの市ではおさまりきらない場合があります。

ちなみに当店では3つの市にまたがって配達をします。なので、最初は少し大変です。

どんな道を覚えるのかというと、まずエリアをある程度特定して、そこに向かう道を絞ります。

そして、その中でも配達でよく使う道を選び、ひたすら走ることで覚えます。

おそらく、バイト先のピザ屋で 「名所めぐり」 なる紙を渡されますので、それを見て走ってください。

最初に走る時は、先輩さん達が一緒についていってくれますので、ご安心を。

その後もわからない道があれば、一言言ってくれるとついていってくれます。(と思いますよ)


『第二段階・常連さんの家に行く(行くだけ)』


さて、ある程度道を覚えたら、今度は注文頻度の高いお客さんの家を覚えます。

これは、全部完璧に覚えるのは無理なので、ある程度でかまいません。

しかし、常連さんの中でも特に注文が多い人の家は覚えておきましょう。(忘れると評価ダウンです)

覚えるコツは、そのお客さんの家の周りの雰囲気をつかんでおくことです。(大体でいいです)

例えば、近くに公園があったとか、自販機が並んでたとか、イカツイ車が停まってるとか。

で、お客さんの家の前について、大体のイメージを脳に焼き付けたら、すぐ帰ってきてください。


不審人物と間違われますから(特に夜とか)



『第三段階・接客を覚える』


ようやく一人で一戸建ての家にいけるようになったら、今度は実際の配達をやります。

個人差はありますが、大体ピザ屋バイトを始めて5日目くらいでしょう。(早い人は3日目とか)

これも、まず先輩さんたちについていき、その接客の様子を見ることから始まります。

はい?どんな感じなのかと?僕のテキトーな接客でよいならお教えしましょう(あまり参考にしないで下さい)


まず、お客様の家に着いてチャイムをポチっと鳴らします。(なかったらノックします。強めでお願いします)

チャイムの場合、インターホンで 「はい?」 とお客さんが言ってくれますので、そこで僕は

「すみませ~ん。○○ピザです~」 とすし屋風に言います。 (ね、テキトーでしょ?)

で、お客さんがでてきたら、「おまたせしました~」 と言います。(やはりテキトー)

そこで、注意点が。我々ピザ屋が持ってきたピザは、例外を除きかなりアツアツであります。

なので、お客さんに何も言わず渡すと、ほぼ熱がります。 というわけで、渡すときは

「底の方が熱くなっていますのでお気をつけ下さい」 と言ってあげて下さい。


なるべく噛まないようにお願いします(僕は常習犯です)


そして商品を渡す際、無言では少し気まずいので、 「こちらは○○になります」 とか言って下さいね。
僕はしょっちゅう噛むので、 「はい」 とか 「あい」 などでごまかします。(これは仕方ないのです)

あとは、お金をもらうだけなので、一般の接客となんら変わりありません。

接客業が初めてならコンビニの店員さんなどを参考にしてみて下さい。(愛想のいい人を参考にして下さい)



<研修編・メイキング>


メイキングとはピザを作る人のことで、僕らは 「メイク」 と呼んでいます。

ちなみに当店では女性しかやっておりません。男性はお断りしています。なぜなら配達から帰ってきて


男が出迎えてきたらムサクルシイでしょ!?

(息がつまるじゃないですか!熱気で!)


たまに「メンズデー」という恐ろしい日があります。そう、男だらけのピザ屋です(ポロリすらありません)

余談はさておき、メイクのお仕事を紹介しましょう。まず最初は注文の電話応対です。

・・・・油断していたデリバリーの皆さん。 「俺は関係ないよ」 という顔をこちらに向けて下さい。

デリバリーも電話応対するんですよ、しかもやっと接客覚えた後に。(頑張って下さいね)

では!どのように電話応対するのかお教えしましょう。(またしてもテキトーです、あしからず。)


まず電話をとったらこちらからすぐに応答します。こんな感じです。


「お電話ありがとうございます。 ○○ピザ ××店 でございます」


ここは一番噛みやすいので注意して下さいね。(僕はいまだに噛みます)


決まり文句を言い終えたら、お客さんは 「えっと、ピザ頼みたいんですけど」とか言ってくれますが

たまに無言の人もいるので、「お客様、ご注文でしょうか?」と聞いてあげてください。(ハイと言いますから)


次に、住所を聞かねばなりません。ピザ屋などの宅配業は、電話番号を元にデータを作成しているので

電話番号を入れると、住所が出てくるようになってます。


ですので、「お客様のお電話番号の方お願いします」 とか言って下さい。


そうすれば住所が出てきます。がっ!ここで個人情報保護法というやっかいな法律が立ちふさがります。

顧客情報を5000件以上持つお店は、こっちからお客さんの住所を聞いてはならないのです。

なので、お客さんに 「お客様のご住所とお名前の方をお願いします」 と聞いて下さい。

ちなみに、初めて注文されるお客さんには↑を電話番号の次に聞いて下さいね。


全ての確認が済んだら、注文を聞いて下さい。細かい内容はピザ屋によって違うのでご容赦を。


注文を聞き終えたら、注文内容を復唱して、


「お会計は****円になります。ご注文ありがとうございました。」といえばOKです。


いかがでしょう?少し面倒ですが、慣れればどうって事ないので、安心してください。


あ、次はピザを作らないといけないんですが、ピザ屋によってやり方が違うかもしれないので

ここでは少し控えさせていただきます。


<あとがき>


いかがでしたでしょうか?できそうですか?大丈夫です。そんなに難しいことじゃありませんから。


何事も 「慣れ」 ですから、こなしていってるうちに何とも思わなくなってきます。


このページに書いてあることは、基本的な事ですので、これが普通にできれば


とりあえず一人前ですよ。 というわけで、頑張って下さいね~(^^//


あと、質問などがありましたら、下のコメント欄にコメントしてみてください。


返事は必ずいたしますので、よろしければご相談下さい。